2019.07.24世話になった先輩に再会したい…ロマンに酔った門前仲町の夜
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スナックと並行して町中華の取材もやっています。スナックも町中華もどちらも個人営業で、いつ失われてしまうかもしれない覚悟を背負っている商いなのです。だから人はロマンと人情を感じて、ひきつけられてしまう。
門前仲町でロケをした町中華の三勝菜館さんの開業は何と昭和5(1930)年。繊細な八宝菜と青島ビールをいただき満足していると、おかみさんからサプライズを仕掛けられました。案内された店内の奥に坪庭があり、池にはニシキゴイが泳いでいます。鹿威しと石灯籠とつくばいがあり、風流な坪庭になっています。
この庭は先代がつくったものだそうで、昔のお客さまは木場の材木問屋の旦那衆や落語家さん。お店の奥にお風呂をつくり、風呂上がりに糊の効いた浴衣を着て皆でこの庭を見ながら中華を粋に楽しんだというのです。花街の真ん中にあるこの店内には昔は外から三味線の音も聞こえてきたそうです。何という大人の世界でしょう。
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